読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日廻る言葉のゆえにとあるいは

好きなこと、夢中になっていることについて書いています。 きっかけは「伝道師になろう」アドベントカレンダーへの記事掲載。 「好き」というのはいいことですね。 ゆるく書いていきます。

和服を着て街に出かけてみませんか?

和服を着たことはありますか?
女性なら、成人式、卒業式ではあでやかな振袖を着た方も多いと思います。

成人式、卒業式…典型的なハレの日です。

昔は普段着だった和服も、今はほとんどの人にとって、特別な時に着るものでしょう。
(もちろん着付け、お花、お茶、香道等のお稽古事は除きます。)

少なくとも、年配のご婦人以外の着物姿はあまり見かけません。
え、浅草にはたくさんいる?
…彼らは観光ということですから例外とさせてください。


私は、平日はごくごく普通の社畜…いえ、会社員として洋装していますが、休日はよく和装しています。
洋装と比べて、確かに着るには時間がかかりますが、案外簡単に着れます。
今日は、和装・和服の魅力について、独断と偏見に満ちたいくつかのパターンでお送りしたいと思います。


和装の魅力 その1:平日と休日を明確に区別できる
 本当はしたくもない、その単語すら聞きたくない…のですが、「残業」「休日出勤」が多い方…起きて服を着たら「会社に行かないと」と思うことありませんか?
 休日だからのんびりしたい、でも身支度を整えたら、何か外出しなきゃ…行く先…会社が見えないところ…とか考えたことありませんか?

 私は会社の近くに住んでいる、断捨離の結果、スーツ以外の会社用衣類の大半を休日にも着まわしている…という実情があります。

 休日に 駅まで歩く その先に 向かうはどこか まさか会社か…?
 
 こんなことが…実はあるのです!
 ちょっといやになりますよね。
 まさか社員証とか持っていて、気になった仕事があったら…なんて日にはちょっと寄ろうかとか考えてしまう時もあります。
 
 だがしかし、和服を着て会社とか行けませんよね!
 ほかの休日出勤者に覚えられちゃいますしね!

 …ということで、慣れてくると、「和服を着る=今日は仕事は考えない」と割り切ることができました。
 ようは、パブロフの犬、服装版です。
  

和装の魅力 その2:心の余裕を作り出す
 洋服と和服、機動性があるのはどう考えても洋服です。和服で、袴を履かずに失踪したら、裾がめくれ上がってしまいます。
 大股でも歩けませんし、足の運びは摺り足になります。
 そのため、これらを前提として動かないといけなくなります。
 典型的なことでは「遅刻しそうになっても走れないことを念頭に、余裕をもって行動をする」等。
 忙しい時ほど、次から次へとタスクが降ってきて心の余裕がなくなります。

 が、和装でそれをやると、五月雨タスク処理は結構すぐに破たんします。走れないし、袖はあるし、腰は曲げにくいし…
 また、乱雑な動きをすると、結構和服の状態に出ます。和装自体が着崩れてしまいます。 
 急な動きができない状態も見越して、余裕を持った行動が必要になります。

 そもそも、ある程度のゆとりがないと和服自体着れないと思います。
 が、一度着ると、和装に合った行動をせざるを得ないのです。
 何回か繰り返すと、「強制的に心の余裕を作る」意識が芽生えるような気がします。 
 人にも寄りますが、普段の生活への水平展開も可。


和装の魅力 その3:自分の体形を知る、そして隠す
 自分の容姿に対するコンプレックスは、ある程度の人が持っているのではないでしょうか。
 
 和服は基本的に長方形の形の集まり…つまり直線でできています。
 人間の体は曲線の組み合わせです。

 曲線の凹凸の一部を補正し、長方形の布をうまく合わせ、「紐」という線で固定して着るのが和装です。
 案外、鎖骨下のくぼみ部分に凹があるとか、腰の後ろの凹をうまく埋めないととか、考えながら、和服の布の形にうまく合うよう工夫します。
 どう補正すると気持ちよく着れるかを考えることで、自分の体格の特徴が自然と把握できます。
 
 また、凹凸は補正されるわけです。
 縦の長さはあまり隠せませんが、凹凸は和服には不要なのです。
 身体の凹凸にコンプレックスがある方、おすすめです。
 着ちゃえばばれません。
 洋装では、ある程度の凹凸があるほうがいいのかもしれませんが、そうではない価値観もあるのです。

 
和装の魅力 その4:ある意味コスプレ
 そろそろ怪しくなってきました。変身願望とかありませんか?
 自分はある方です。東京で仕事することが決まった時には「デキるOLっぽい服」を買いました。
 中身が伴いたいものですが、形から入るのもひとつの意識です。いつか身の丈に合うようになればいいなと思います。

 プライベートでは、どうするか考えましたが、そんなすごい変身はできません。
 …そこで和装です。
 日本で和装…フツーのことです。
 ちょっと普段と違うふるまいをしてもいいのです。
 おっちょこちょいでガサツで…そんな私でもおしとやか(笑)を装ってもいいのです。
 今更日本文化?日本庭園のイロハを知りたい?そんなこと言ってもいいのです。
 だって、和装だから。

 日本文化、寺社仏閣、能、歌舞伎、相撲等々…洋装で一人で行きづらいところも、和装で一人なら行っても不自然ではありません。
 むしろ、和装で一人で出かけるに最適です。
 東京五輪2020の前に一度見ておきたい、そんな場所に出かけるきっかけづくりとしてもいかがでしょうか。

 せっかく和装したのだから、普段洋装では絶対行かない場所に行くのです。
 普段と違うことに興味を持つ自分づくりという意味で、世界が広がります。


和装の魅力 その5:なんとなく、気持ちがしゅっとする
 これはもう感覚的なものです。
 和装って背筋が伸びるのです。いろいろな理由があるのだと思います。
 構造的には、帯が第2の背骨的な役割を果たしてくれて、背筋が伸びやすいのかもしれません。

 完全な自分の考え方ですが、着るときの作業が、「しゅっとする」感覚を作ってくれるのかもしれません。
 着つける際には、やはりポイントとなる点があります。
 物事すべてそうだと思うのですが、要石を把握し、きっちり抑えることできれいなものになるのです。
 折り目を見て、正して、留めて…の作業の繰り返しが、ぐちゃぐちゃした気持ちを、整えてくれるような心地になります。

 また、更に自分の好みではありますが、補正ありきの設計に、「理想(の体形)を最初から持っている人はいない。誰でもある凹みを補うことできれいな(和装)姿になる」ということを感じます。

 関連付けが好きだからかもしれませんが、着物を着ることでポジティブな気持ちを得ています。
 最初、着付けに慣れるのはたいへんかもしれませんが、「しゅっとする」感覚を探してみていただけると嬉しいです。

 

…ここまで独断と偏見に満ちた和装の魅力について語りました。
でも、思いますよね…

 「和服って高いでしょう?」


…実はそんなことありません。
リサイクルものであれば、店を選べば、1着1000円。場合によっては500円で手に入ります。

はまってしまうと、小物が多くなっていくためコストはかさむのですが、始めるだけなら簡単です。
男性用は少ないですが、女性用は結構あります。
狙いどころとしては、浅草、神楽坂です。
バッグは風呂敷で大丈夫ですし、実は私が普段着ているセットのうち、平均して一番高かったのは草履です。
冬ならブーツを合わせてもいいので、これから始めるなら、必須ではありません。


そんなこと言っても…思いますよね…


 「着るの、たいへんでしょう?」


…嘘は言えません。洋服の「5分で着れます」から比べたら時間かかります。
慣れないと、難しいです。
でも、3回くらいチャレンジしてみたらなんとかなります。
着やすい生地・寸法、小物で着てみると、なんとなく形になると思います。
(正絹、ウールが摩擦係数が大きいので着やすいです)

ポイントは、以下だと考えます。
 ・補正をしっかりすること
 ・腰ひもを締めるときは、腰回りの生地をぴんと張って骨盤の上または補正タオルの上で締めること(ずれにくくなる)
 ・襟の形を整えたら、伊達締めを使って「面」で留めること
 ・帯は、下側をちょっときつめにすること(みぞおちや肺のあたりはあまり締めなくても固定できます)

私もまだまだ未熟ですので、ほんとはもっとたくさん重要事項があるかもしれません。
けれども、大体のポイントはこんな感じな気がします。

帯については、反幅帯という浴衣帯から始めるのが簡単です。柔らかいものがあるので結びやすいですし、しっかり教科書通り結ばなくても良いのだそうです。
着付けの先生をやっている方に聞いたことがあるのですが「帯は折り紙のように自由なもの」とのこと。

 

四角四面に着なくても、良いのです。
昔の日本人は背が低かったので、今の人には短めの和服も多いので、あえて短めに着る着方もあるそうです。
リサイクルの和服屋さんで会った店員さんは、和服の下にフリルブラウスを着ていました。
私も、もっと今風な着方にチャレンジしたいものです。


実は、想像するよりも(←ここ重要。比較級です)手軽で自由なのが和服です。
東京では、毎月最終日曜日に和服で集まる交流イベントもあったりします。


ぜひとも一度、休日に、和服で街に出かけてみませんか?